インビザラインのメリットとデメリッ インビザラインのメリットとデメリット

インビザラインは、透明な矯正装置として近年多くの方に人気をいただき、選ばれています。
しかし、どんな治療方法にもメリットデメリットが存在します。今回は、患者様への理解を深めるために、インビザラインのメリットデメリットついて詳しくご説明いたします。
治療をご検討している場合、また、最終的に決めていただく前にご覧いただき、お役立ていただければと思います。また、ご不明点がございましたら、お気軽に歯科医師までお問い合わせくださいませ。

インビザラインのメリット

矯正していることが目立たない
透明で薄いマウスピース

お1人おひとりに合わせた完全オーダーメイドの透明で薄いマウスピースなので、歯に装着しても自然な印象で、矯正していることが気付かれにくい装置です。口許を気にせず話せる、笑顔になれるため、キャビンアテンダントやアナウンサー、キャスター、俳優といった人前に立つお仕事の方々にも、インビザライン矯正をご利用いただいております。

  • 社会生活への影響最小化: インビザライン矯正は、ワイヤー矯正と違って、透明で目立ちにくいマウスピース型を使用しているため、日常生活だけでなく、仕事上の場面での違和感が少ないです。
  • 自然な見た目での自信: マウスピースは無色透明なため、自然な見た目を保ちつつ矯正を行えるため、見た目のイメージを変えることなく、自信を持っていただけます。

自分で取り外し可能

食事や歯みがきの時にはご自分で外すことができます。
従来のワイヤー矯正ではご自分で取り外しができませんので、食事に制限がありますし、ご自宅での歯みがきケアがうまくできないというデメリットがありました。インビザラインなら、気軽に取り外しと装着ができますので、口内を常に清潔に保つことが可能です。そのため、歯周病やむし歯のリスクも抑えることができます。また万が一、違和感があってもご自分で取り外せるので安心です。

  • 食事と飲み物の制限緩和: マウスピースは、ワイヤー矯正と違い、取り外し可能なため、食事の際の制限が少なく、好きなものを食べられます。また、歯磨きをする場合でも外しやすく効率的です。
  • 特別なイベントでの取り外し自由: 大切なイベントの際も取り外して対応できるため、歯の見た目にも矯正を気にすることなく過ごせます。取り外しに大きな力は必要ありません。

金属アレルギーの心配がなく身体に優しい

金属を使用していないので、舌や粘膜を傷付けることや、口内炎のリスクがほとんどなく安心です。
またプラスチックでできているので、金属アレルギーのある方や妊娠されている方でも安心して矯正治療を受けることができます。

  • 安全な素材の利用: インビザライン矯正は金属を含まない素材でマウスピースができており、アレルギーの心配がありません。
  • アレルギー反応のリスク削減: 金属アレルギーがある方でも安心して使用でる点が大きな特徴となります。

食事コントロール・矯正中も口腔衛生が保ちやすい

食事や歯みがきの時には取り外す必要があるマウスピースなので、食間になんとなくオヤツなどを食べてしまう習慣がなくなり、規則正しい食事と食後の歯磨きを行えるようになります。

  • ブラッシングとフロスの容易さ: マウスピース矯正は、ワイヤー矯正とは違い取り外し可能なので、通常の歯磨きやフロスが可能です。歯の表面ももちろんブラッシングを行うことが可能です。
  • 歯肉炎や虫歯や歯周病のリスク低減: 正しい口腔衛生が保てるため、虫歯や歯肉炎、歯周病のリスクが低減されます。

事前に画面で確認が可能

シミュレーションでゴールまでの歯の動きを確認できます。事前にしっかり確認することで、満足度の高い治療を受けることができます。

  • 予測可能な治療の進行:新しいコンピューターシミュレーションシステム(3D)技術の向上により、しっかりと歯並びに関する状態を調査を行い、歯型を3Dデータ化していくことで、従来の診断よりも、非常に精密に治療の結果を事前に予測できます。
  • 定期的な進捗チェックと調整: 定期的な検査と調整により、計画通りの進行を可能にします。頻度の高い通院をする必要はありません。※マウスピースの装着時間が短い場合などは、計画通りに歯が動かない場合もあります。

ムダのない歯の移動・快適な装着感

全体で支えて必要のある部分だけ動かしますので、特定の歯だけに余計な負荷がかかることもありません。 また、歯の移動幅がアライナーごとに0.15~0.2mmととても短いので痛みも少なく、必要最小限の動きで目標となる歯並びに整えることが可能です。

  • 装置の薄さとフィット感: インビザライン矯正は薄く、口内へのフィット感がよく、歯の違和感が少ない治療法です。また、交換もご自分でスムーズに行えます。
  • 長期間の使用でも快適: マウスピースは長時間装着しても違和感の量が比較的少ないため、快適に過ごせるケースが多く、気にせず装着していくことができます。

インビザラインのデメリット

ついサボってしまう・厳密な装着時間の必要性

ご自分で取り外しと装着ができますので、外している時間が長くなってしまうと思うように歯が動いてくれません。
インビザラインは、最低でも1日20時間、一般的には22時間の装着が必要とされています。

  • 一日の推奨装着時間: 1日に22時間以上の装着が推奨されます。これにより最適な治療効果を得ることができます。
  • 装着時間と治療効果の関係: インビザライン矯正装置の装着時間を守らないと、治療効果に影響が出る可能性があります。

会食が多いと煩雑

    食事や色のついた飲み物を召しあがる際にはマウスピースを取り外す必要があります。そのため、会食が多い方は取り外しや装着が煩雑になりますし、どうしても装着時間が短くなってしまいます。

  • 清潔維持の手間: 食後はインビザラインを装着する前に、必ず歯を磨くことが推奨されます。これは、食事の度に歯磨きをする必要があるため、特に外出先では面倒な作業になり得ます。
  • 食事の計画性: インビザラインは1日に20〜22時間装着することが求められるため、食事時間を計画的に設定する必要があります。会食が多い場合、これを守るのが難しくなる可能性があります。

装置のケアが必要

歯みがきの際に、外したマウスピースも掃除が必要です。ここでケアを怠ると、むし歯や歯周病リスクが高まります。

  • 装置の取り扱い: インビザラインは取り外し可能なため、紛失や破損のリスクがあります。常に保管ケースを持ち歩き、適切に保管することが重要です。
  • 装置の交換スケジュール: インビザラインは定期的に新しいセットに交換する必要があり、そのスケジュールを守ることが治療の成功に不可欠です。交換時期を見落とさないようにする必要があります。

症例によって適用できない場合がある

現在では90%の方がインビザライン治療に適応しているので、治療の精度や適用範囲は広がりつつありますが、これだけではうまく矯正できない場合もないわけではありません。
たとえば重度の顎関節症の方、重篤な歯周病の方などは、程度によってインビザライン治療の前に、そちらの治療を受けていただく必要がある場合もあります。まずは、信頼できる矯正専門医での診断を受けることが重要です。

  • 重度の歯列矯正が必要な場合: インビザラインは軽度から中等度の歯並びの不正や咬合不正に効果的ですが、重度のケースでは従来のブラケット矯正の方が適している場合があります。
  • 垂直方向の移動が必要な場合: インビザラインは歯の回転や水平方向の移動には適していますが、歯を上下に移動させる必要がある場合、効果が限られることがあります。

まとめ

インビザライン矯正治療のメリットデメリットはありますが、多くの患者様にご満足をいただき、「前は歯並びを気にして笑うのも躊躇していましたが、歯を気にせず笑うことができました」や、「マウスピース矯正は思ったよりも楽でした」など、たくさんのお声をいただいております。そんなお声を受ける度、もっと多くの方に素敵な笑顔を見せてほしいと思っています。
これからも、患者様の素敵な笑顔のために、精進していきます。矯正に関することだけではなく、歯に関すること、どんな些細な事でも構いませんので、ご不明点はお気軽にお問い合わせくださいませ。