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オゼンピックは個人輸入できる?リスクや注意点、安全に購入する方法を解説

オゼンピック 個人輸入

オゼンピックは、ダイエット薬として注目されているGLP-1受容体作動薬の一つです。

「オゼンピックは個人輸入できる?」「オゼンピックの個人輸入って安全?」と考えている人は多いでしょう。

結論、オゼンピックを個人輸入することは可能ですが、偽造品リスクや副作用サポートなしといった危険性があります。

オゼンピックを購入するなら、オンラインクリニックで医師の診察を受け、安全に正規品を受け取ることをおすすめします。

目次

オゼンピックは個人輸入できる?

オンライン診療

オゼンピックは自己使用を前提とし、1か月分以内であれば個人輸入が認められていますが、おすすめはできません

オゼンピックは国内で2型糖尿病治療薬として承認済みの処方薬であるため、診療を受けずに海外サイトから購入すると薬機法第55条違反に問われるおそれがあります。

加えて、海外通販は送料・為替変動・関税が上乗せされるため、国内自由診療の院内処方より高額になる例が少なくありません。

さらに、偽造品が届くリスクや、副作用が起きた際のサポートがないといったデメリットがあります。

オゼンピックを個人輸入するデメリット・リスク

リスク

オゼンピックを個人輸入するデメリット・リスクは、以下の通りです。

オゼンピックを個人輸入するデメリット・リスク
偽造品・品質不良の危険

副作用時の医療サポート不足

正しい使い方がわからない

費用が高額になってしまう可能性

輸入量超過による法的リスク

それぞれ解説します。

偽造品・品質不良の危険

個人輸入したオゼンピックでは、偽物や温度管理が不十分なペンが紛れ込むおそれがあり、期待した血糖降下作用を得られない可能性があります。

2024年のFDA回収情報では、ペンラベルのフォントずれやシリアル欠落が確認された偽造ロットが複数報告されました。

正規品かどうかを個人で見極めることは難しく、製造番号照会や外箱QRコードを確認してもリスクを完全に排除することはできません。

偽造品を利用して重傷に至るケースもあるため、個人輸入はおすすめできません。

副作用時の医療サポート不足

海外で購入した薬剤を使用すると、嘔気や低血糖が生じても担当医から即時の助言を受けにくいです。

国内添付文書によれば、オゼンピック使用時に低血糖は約13%、悪心は約18%で発生し、対応が遅れれば症状が重くなるおそれがあります。

通販サイトの問い合わせ窓口は医師免許を持たない場合が多く、結果として救急外来を受診する例も報告されています。

安全にオゼンピックを利用するためにも、必ずクリニックの医師の元で購入することをおすすめします。

正しい使い方がわからない

オゼンピックを個人輸入したとしても、正しい使い方がわからないケースが多いです。

投与手順や保管温度を誤ると、薬剤の劣化や皮下出血を招き、治療効果が十分に得られないことがあります。

一般的には0.25mgから開始し4週間ごとに増量しますが、誤って高用量から始めてしまう利用者も少なくありません。

また、冷蔵2〜8℃の管理を怠ると活性が低下するため、輸送中の温度履歴が不明な場合は、使用すると非常に危ないです。

費用が高額になってしまう可能性

個人輸入した際、送料や関税を加えると1ペン当たりの総額が国内自由診療より高くなる状況が珍しくありません。

例えば、5mgペンは国内クリニック処方で約4万円ですが、個人輸入では同容量が約6万円となり、そこに関税と手数料が加算されます。

さらに為替が変動すると請求額が想定より増えるため、継続投与を計画する際は総支払額を長期で試算しておきましょう。

輸入量超過による法的リスク

オゼンピックは自己使用を前提とし、1か月分以内であれば個人輸入が認められています。

破った場合、薬機法84条に基づき最大3年の懲役または300万円以下の罰金が科される可能性があります。

税関で没収された場合でも記録が残るため、次回以降の審査が厳格化される点も把握しておきましょう。

オゼンピックの基本情報

オゼンピック

オゼンピックの基本情報として、以下の内容を解説していきます。

オゼンピックの基本情報
オゼンピックとは

オゼンピックの国内承認状況

個人輸入の定義と制度

オゼンピックとは

オゼンピックは、週1回皮下に投与するセマグルチド製剤であり、血糖を下げつつ食欲を抑える作用を持ちます。

胃排出を遅らせることで早期満腹感も誘発し、体重減少効果がSURPASS試験で平均−7%と報告されています。

また、投与量は0.25mgで開始し4週間ごとに増量し、最大1mgまで段階的に調整する設計になっています。

単剤でも低血糖リスクが低い一方で、吐き気や下痢が初期に出やすいため、事前に副作用を理解しておく必要があります。

オゼンピックの国内承認状況

厚生労働省の医薬品承認情報によると、オゼンピック皮下注用は2020年6月29日に2型糖尿病用薬として製造販売承認を取得しています。

しかし、高用量製剤は未承認であり、体重管理目的での利用はクリニックでの診療か個人輸入に限られます。

なお、保険診療で用いる場合は0.5mgペンと1mgペンのみが対象となり、自己負担割合によって薬価が変わります。

また、国内製品は電子化薬剤情報に基づき冷蔵2−8℃保管が義務づけられており、輸送中の温度逸脱が品質に直結します。

個人輸入の定義と制度

個人輸入は薬機法第68条に基づき、自己使用目的であれば1か月分以内の医薬品を処方箋なしで海外から取り寄せられます。

しかし、注射剤のような生物由来製品は税関での確認が厳しく、数量超過や転売と疑われると差し止めや罰則の対象になります。

さらに、0.25mgペンから1mgペンまでを含む複数本を同時に輸入する場合は地方厚生局へ輸入確認書を申請しなければ通関できません。

輸入後に副作用が生じても国内医療機関は治療歴を把握できないことが多く、事前に相談窓口を確保する対策が求められます。

オゼンピックを個人輸入してしまう理由

質問

オゼンピックを個人輸入してしまう理由は、以下の通りです。

オゼンピックを個人輸入してしまう理由
国内より入手が早い場合がある

製品バリエーションが豊富

価格が抑えられる可能性

それぞれ解説します。

国内より入手が早い場合がある

個人輸入サイトでは高用量2mgペンなど国内未発売規格を扱う店舗が多く、注文から最短1週間で手元に届くケースがあります。

国内の自由診療クリニックでは流通在庫が限られ予約待ちが数か月に及ぶこともあり、治療開始を急ぐ利用者が並行輸入を選択する背景となります。

ただし、国際輸送時に保冷材が溶けて有効成分が失活する事例も確認されており、納期の速さだけで判断しないことをおすすめします。

製品バリエーションが豊富

米国や韓国ではオゼンピックの後発医薬品も流通しており、自動注射式とカートリッジ式の両方が供給されています。

そのため、針の太さや目盛り間隔を選択できます

加えて、単回投与用の0.25mg開始セットや希釈済みバイアルも用意されており、使用経験に合わせた細かな選択が可能になります

一方で、非正規ルートにはセマグルチド濃度が規格外の偽造品も混在するため、製品選択時は製造ロット番号やQRコード記載を必ず確認しましょう。

国内基準にない規格を輸入した場合は適切な増量ステップを自分で判断する必要が生じ、医師による遠隔指導を受けられる有料支援を併用する例が増えています。

価格が抑えられる可能性

保険適用外の自由診療では1mgペン1本が3万円前後ですが、海外通販では同規格を1万5千円前後で販売する店舗が見つかります。

為替相場や国際送料を加味しても総額が2割程度低く抑えられる試算が示され、長期投与を検討する利用者に価格優位性が生まれます。

もっとも支払手段にクレジットカード決済を用いる場合は外貨手数料が上乗せされるほか、返品保証が適用されない点に注意が必要です。

国内で副作用が発生した際の診療費や緊急搬送費を考慮すると、単純な薬剤費だけでなく総費用を比較する視点が欠かせません。

オゼンピックを安全に購入する方法

お金

オゼンピックを安全に手に入れるには、国内クリニックの医師の診療を受けたうえで処方箋を発行してもらい、購入する必要があります。

国内の医療機関であれば、偽造品・品質不良の危険がなく、確実に正規品を受け取ることができます。

また、医師から正式にサポートを受けられるため、副作用が起きた際もすぐに最適な対応をしてもらえます。

さらに、直接医師の説明を受けられるため、使い方を誤ることもありません。

現在はオンライン診療でオゼンピックを処方してくれるクリニックが多く、対面受診と同じく薬歴確認や副作用の説明を受けられます。

オゼンピックを安全に購入する流れ

ステップ

オゼンピックを安全に購入する流れは、以下の通りです。

オゼンピックを安全に購入する流れ
ステップ1:オンライン診療を予約する

ステップ2:問診票に回答する

ステップ3:ZoomやLINEで診療を受ける

ステップ4:薬を受け取って使用開始

それぞれ解説します。

ステップ1:オンライン診療を予約する

まず予約画面で「オゼンピック個人輸入」を取り扱うプランを選択し、希望日時を確定します。

この時点でクリニックが厚生労働省の届出済みかどうかを確認すると後の手続きが簡潔になります。

支払い方法はクレジットカードや銀行振込に加えて、最近は後払い決済に対応するクリニックも増えています。

予約完了後に届く案内メールには、診察用URLと問診票リンクが記載されるので必ず保管してください。

ステップ2:問診票に回答する

問診票では既往歴、現在使用している薬、アレルギーの有無などを詳しく入力します。

インスリンやスルホニル尿素薬を併用している場合は低血糖リスクが高まるため、正確な用量を記載することが重要です。

入力内容は電子カルテに反映され、医師が診察前に確認するため、未記入や誤記入があると診療時間が延びてしまいます。

ステップ3:ZoomやLINEで診療を受ける

医師から本人確認が行われ、身分証と顔の照合が完了すると問診内容に沿った質問が続きます。

ここで体重推移やHbA1cなど最新の検査結果を提示できると、用量調整や投与開始時期について具体的な指示を受けやすくなります。

医師は副作用として報告件数の多い胃腸症状や注射部位反応について説明し、セルフモニタリング方法も案内します。

診療の最後に処方箋とインボイス情報が発行され、クリニック提携の医薬品輸入代行業者へ自動送信されます。

診察終了後、メールで送られてくる処方内容と費用明細に誤りがないか必ず確認しましょう。

ステップ4:薬を受け取って使用開始

通関が完了すると、冷蔵便でオゼンピックが自宅に届きます。

受け取ったらペン型注射のラベルやシリアル番号を注文情報と照合し、破損や温度逸脱がないかを速やかにチェックしてください。

同封の使用説明書に従い、初回は空打ちを行って薬液排出を確認してから腹部または大腿部に注射を行うと、注射漏れを防げます。

オゼンピック個人輸入によくある質問

質問

オゼンピックの個人輸入についてよくある質問を紹介します。

オゼンピックの個人輸入は違法?

最終的に自分で使用する目的ならば薬機法第五十五条の除外となり違法には当たりません

しかし販売や譲渡を目的にした時点で無許可販売とみなされ三年以下の懲役または三百万円以下の罰金が科される恐れがあります

さらに肥満症への使用は国内未承認であり安全性が十分に確認されていないため、厚生労働省は「美容目的の個人輸入には十分注意するように」と警告しています。

加えて注射剤は輸入確認証の取得が必須なので、証明書を省略して通関すると税関で差し止められる可能性があります。

何か月分まで個人輸入できる?

原則として一か月分が上限です。

オゼンピックは週一回投与なので、一か月分とは四本または五本入りのペンキット一箱が目安となります。

用量が増えても「週一回」という投与間隔が変わらないため、二か月分以上をまとめて購入すると商業輸入と判断されやすくなります。

輸入確認証はどこで申請する?

輸入確認証は入港地を管轄する地方厚生局の麻薬取締部門で発給されます

事前に様式第三十八号の申請書と英文処方箋、製品情報を添付して郵送または窓口提出し、審査完了後に交付される書面を税関へ提示すると通関できます

現在は関東信越厚生局がオンライン申請フォームを公開しており、NaritaやHanedaで受け取る場合は電子交付されたPDFを示せば手続きが簡略化されます。

海外配送業者に委任する場合でも名義人は輸入者本人となり、委任状とあわせて証明書を送付する必要があります。

オゼンピック個人輸入は保険適用?

保険診療の枠外で自己責任の購入になるため公的医療保険は使えません

したがって薬代のほかに輸送費や関税が全額自己負担となり、国内で医師の診察を受ける場合の診療費も自由診療扱いとなります。

費用を抑えたい場合は国内処方を受けて薬価が適用されるウゴーフリー皮下注やGLP‑1内服薬も検討する価値があります

冷蔵保管はどうする?

冷蔵保管の注意点は以下の通りです。

冷蔵保管の注意点
未開封は二〜八度で保管し凍結を避ける

開封後は三十度以下で五十六日間まで使用できる

輸送時は保冷剤と断熱材で温度変動を抑える

新しいペンを冷蔵庫から出した後は結露を拭き取り、針を装着してすぐに投与することで薬液の安定性を保てます。

また旅行に持参するときは温度計付きのインスリンケースを利用すると安心です。

オゼンピックは個人輸入できる?まとめ

まとめ

個人使用目的に限り一か月分までなら輸入自体は認められ、注射剤なので必ず輸入確認証を取得する手順が求められます。

違法転売や数量超過は厳しく罰せられるうえ、未承認適応での使用には健康被害のリスクがあるため自己判断での増量は控えましょう。

さらに公的保険は利用できず全額自己負担となる点や、冷蔵保管を含む適正な取扱いが欠かせない点も把握しておくと失敗を防げます。

安全かつ経済的に治療を続けるためには、国内での医師相談と費用比較を行い、自分に合った方法を選択することが最善の対策といえます。

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この記事を書いた人

池袋はならび矯正歯科・神谷は、池袋駅から徒歩1分の矯正歯科クリニックです。難病例を治療してきた豊富な実績と確かな技術を持つチームがコンテンツをお届けします。

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